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《紫微斗推命》
紫微斗推命

香港、台湾では四柱推命よりも人気があるのが紫微斗数です。
紫微星(北極星)など星の名前は「封神演義」に由来し、
人の内面など深層心理を診断するのに優れた占術です。

百を超える星々によって運勢をはかる

姓名判断イメージ

年月日時で「命」を占う推命学で四柱推命と双璧をなし、紫微星(北極星)をリーダーとする北斗七星、南斗六星、中天斗星など100を超える星々の組み合わせの吉凶によって運命(数)をはかる(斗)、中国に広がった占いです。唐代末期(西暦800年ごろ)、中国の仙人である陳希夷(ちんきい=陳摶ともいう)が占術を創り上げて体系化し、西洋占星術で宇宙空間を12のハウスに分けるように12宮に分け、星々がどのような配置になるかで、大限(10年運)や小限(1年運)、事業運、部下運、財運、結婚運、家庭運、子供運などを総合的に判断していきます。
微斗数は生まれた時の星の配置を書き込んだ命盤(出生図)から鑑定します。太陰暦と四柱八字から一定の法則に従って12宮とそれに入る五等級(甲乙丙丁戊)の星を出生図として導き出し、その人の一生を詳細に鑑定していく占術です。12宮とは、紫微斗数の命盤(出生図)によって導き出される命宮(自分の本質や性格)、父母宮(自分から見て父母がどういう存在なのか)、兄弟宮(自分の兄弟や友人関係の良否)、夫妻宮(結婚運、結婚にふさわしい相手)、子女宮(子供運、子供との関係、子供の素質)、財帛宮(商売能力、金銭運)、疾厄宮(体質的な短所、病気、健康運)、遷移宮(能力を発揮する行動力)、奴僕宮(部下運、目下運)、官禄宮(ビジネス実務能力、出世運、目上運)、田宅宮(不動産関係の能力、財産運)、福徳宮(趣味、喜びの種類、ゆとり度)の12宮を表しています。

深層心理を診断するのに優れた占術

とえば、紫微斗数の命盤で導き出された夫妻宮(結婚運)によって、結婚相手となる人の性格や結婚生活がどう展開して幸福感を得られるのか、どんな問題が生じやすいか、夫婦関係はうまくいくかなどを予想できます。同様に官禄宮から出世運や仕事運はどうか、能力を発揮できるか、上司との関係の関係がうまくいくかを知ることができます。他の宮も同様に詳細な鑑定ができる点が最大の特徴であり、高い的中率を誇ります。
柱推命は非常に左脳を使う学問で、対社会的な実利能力を診断することに大変優れていますが、反面、人の内面や深層心理、潜在能力を浮き彫りにするには使い勝手があまり良くありません。一方、紫微斗数推命は感性や心理的な部分を使う右脳的な占いで、人の内面、心情の動きや深層心理を診断するには大変優れています。この優劣は、四柱推命が太陽の動きを基準に判断するのに対し、紫微斗数は太陰暦、つまり月の動きを中心とした暦を使って鑑定することに起因しています。月の動きは潮の満ち引き、女性のバイオリズム、心理的な動きと直結しており、心理部分を見るには他の占術にない深い診断ができるのが特徴です。
常にユニークなのは、紫微斗数に出てくる星々の由来と成り立ちです。星の意味は「紫微斗数星占伝説」に出てきます。これは紫微斗数で鑑定に使用する各星の働きを説明するための物語で原本ともいうべき明代に成立した神怪小説「封神演義(ほうしんえんぎ)」からSF的な面を除けば時代背景やあらすじ、主要な登場人物が全く同じで「紫微斗数星占伝説」は「封神演義」と酷似しています。

紫微斗数で登場する星々の由来は「封神演義」

微斗数で登場する星々の由来は「封神演義」で元来は紀元前の商周革命に神怪的な要素を加味して作られた文学作品。古代中国の殷から周への王朝交代期を時代背景とし、天上の神々が神の不足を補うため、地上のめぼしい人物を神として天界に封ずるという、ロマンチックで荒唐無稽な登場人物が超科学的な武器や兵器を駆使して戦いを繰り広げるストーリーです。
えば、「破軍」という星は殷の酒池肉林を謳歌した実在の人物・紂王(ちゅうおう)のことですし、周の皇太子であった伯邑は最尊貴星である「紫微星」、太公望、姜尚は「天機星」、殷の忠烈無比な宰相比干は「太陽星」、周の武王は「武曲星」、周の文王は「天同星」、殷の侫臣、費仲は「廉貞星」、殷の紂王の正室、姜皇后は「天府星」、黄飛虎夫人の賈夫人は「太陰星」、希代の悪女と言われる妲己は「貪狼星」、姜尚の夫人であった馬千金は「巨門星」、殷の宰相として牧野の戦いで戦死した聞仲は「天相星」、生きたまま封神された周の将軍李天王は「天梁星」、殷から周へ寝返った黄飛虎は「七殺星」で、総数100を超える星を神として封じました。
代以降の中国では道教の神々に親しむ一般民衆の間に広がり、日本でも1989年に安能務が邦訳(講談社文庫「封神演義」)し、1996年に週刊少年ジャンプに連載された藤崎竜の「封神演義」が人気作となりました。テレビ東京でアニメ作品として放送され、ゲームソフト化されて子供や若者の間でかえて普及して広く知られていますが、紫微斗数推命に直結する内容であることを知る者は多くありません。

香港、台湾では四柱推命よりも人気がある紫微斗数

微斗数では北斗七星と南斗六星が重要視され、特に重視される甲級主星(紫微、貪狼、巨門、廉貞、武曲、破軍、天府、天梁、天機、天同、天相、七殺、太陽、太陰の14星)の大多数はこの2つの星座に起源があります。紫微斗数の星々は元来、実天体の性質を受け継いでおり、西洋占星術で各星を古代神話からイメージさせて意味づけさせたように星の特徴を「封神演技」から抽出することでよりリアル感のある特性が暗示されており、決して空想上の「虚星」(虚構の星々)とは言い切れません。これが紫微斗数の醍醐味でもあります。
代の紫微斗数はいくつかの流派に分かれて、いずれも明代嘉靖29年(1550年)に出版された羅洪先著「紫微斗数全書」を原典とし、各派独自の解釈を加えています。羅洪先は権威づけのために陳希夷18代の子孫を自称しました。紫微斗数には鑑定手法上、大きく分けて二つの流派があります。一つは命宮を生まれた月の12支と生まれた時刻の12支で出す「紫薇派」(透派)、もう一つは命宮を生まれた月の旧暦月と生まれた時刻の12支で出す「紫微派」です。「天地人の運勢鑑定」では紫薇派の命盤の出し方を採用し、鑑定しています。
微斗数は香港、台湾ではよく知られており、台湾では一時、大きなブームとなり、四柱推命よりも人気があり、姓名判断と連携して鑑定に使われています。日本でも紫微斗数の特徴を熟知した経営者の間では、会社の人事に利用するケースが増えており、経営戦略上、重要な人事に効果を発揮しています。

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